ブログ: 2010年1月アーカイブ

司馬遼太郎の「世に住む日々」を読んで、この人物を知る程度なのですが、この人の人生はもはや現実というよりドラマのようです。長州の官僚の子でエリートコースを選べたのにそこからあえて逸脱して倒幕運動に身を捧げる。かといって長州の反幕府政権の中で権力を志向するわけでもない。

身分に寄らずに志願兵を募り、奇兵隊を結成、幾度かの逃亡、脱藩、投獄を経て後、1864年末に挙兵しその知謀、戦略によって長州藩内の争乱をまとめ、ついには1866年の第二次長州征伐(四境戦争)で圧倒的に軍備の勝る幕府軍までをもうち負かしてしまう。この戦争で幕府の権威は地に堕ち幕府に任せておいては日本は?という風潮が庶民にまで行き渡った。

しかしそうした業績よりも、この人の面白さはその芸術の才にある
いつも道中三味線を抱えて、「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」とかいう都々逸を詠っていたりしていた。なにか革命家というより芸術家然としていて、明治維新を見ず、病死してしまったことすら必然だったような気がする。おもしろきこともなき世をおもしろく。のブログにも情報漫才。

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